サロン専売の内面美容製品を展開するエステプロ・ラボは、自社製品を提供する形で「アンリアレイジ(ANREALAGE)」をサポートし、9月27日に開催された『2017年春夏パリコレクション』に参加した。インナービューティ業界では史上初となる2年連続のサポート。「内面美容」のパイオニアとして知られる同社を取材し、現地での動向を追った。
コレクション会場となったのは、セーヌ川沿いに位置するパレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)。普段は美術館として使用されている歴史的建造物だ。会場に入ると各国のプレスや、ファッション関係者などで約350席が埋め尽くされていた。
はじまりは「ピーッ」という、体の奥深くに突き刺さるような振動音でスタート。音が鳴り止むのと同時にモデルが登場した。洋服は、シルエット、ディテール、メッセージが黒線で消され、一見すると何も伝えられない沈黙の姿だが、その中にARマーカーが組み込まれたデザインになっている。マーカーは洋服のシルエットそのものに、柄やグラフィックの中、テキスタイルの織に組み込まれていた。アイテムは全て「黒」と「白」で統一。柄を黒線で塗りつぶされた花の刺繍が施されたドレス、同様に文字を黒線で塗りつぶされたワンピースやポンチョなどが登場。シューズは「asics(アシックス)」と「アンリアレイジ」のコレボレーションスニーカーで、2009年販売の「モンテポカラ」がベースになっており、ARマーカーを搭載した新モデルが使用された。
観客の前に設置してあるiPadの前にモデルが立つと、どこからともなく『静粛に』と言わんばかりに「しーっ」という声がこだまする。その瞬間、文字を塗りつぶしていた黒線が画面上から消え去るのと同時に、隠れていた「NOISE」「SILENCE」「SOUND」「VOICE」といった文字が、一つひとつの洋服に登録されたそれぞれの効果音と共に浮かびあがった。フィナーレには、女性ボーカルの楽曲が流れ、沈黙を破ってマスクを外したモデルがランウェイを歩いた。
通常は、デザインや着心地といった感覚で「日常的」に楽しむファッションを、現実世界ともう一つの世界を対比させることにより「非日常」を作りだす森永氏の試みには、多くの人々が注目している。とりわけファッション関係者らの評判がすこぶる高い。
「長い期間コレクションを見続けているから、『時代を映す鏡』としての様々な独自の視点には、こう来たかという面白さを読み解くことで、常に刺激を受けている。だが、アンリアレイジは、違う。読み解けない。しかもデジタルな要素でアプローチしてくるので、ギアの使いかたから、まず指南を受ける。「できた?」「どうするの?」会場で飛び交う会話は、他のコレクションでは無いことである。そして完成形の予想もしなかった「姿」。光の反射であったり、サウンドへの反応であったり、私たちの日常を切り取った要素が考えもしなかった化学反応を見せ、服へと昇華する。時代をはるかに追い抜いた疾走するコレクションは未来形で語るべきものかも知れない」
今回のコレクションは、エステプロ・ラボがインナービューティ製品を提供するなどして、トップモデルを全面的にバックアップした。同社はエステティックサロンやヘアサロン、スパなどの「サロン専売品」を取り扱うインナービューティメーカー。創業以来、一貫して自然由来の製品開発に注力しており、美容家たちから多くの信頼を集めている。
パリコレに参加するのは16年春夏コレクション以来2回目で、インナービューティ業界では史上初の2年連続参加。前回参加した時と異なる点は、本番前日からオーディション会場に入ったことだ。同社の海外事業担当者は、「16年春夏コレクションの経験が大きかった」と話す。
初参加した際、直前までストイックに体を絞り込むモデルの姿を目の当たりにし、本番だけでなくトータルでサポートする必要性を感じたという。今回は、オーディション段階からインナービューティ製品』をモデルに提供し、最高のコンディションで本番に臨むことができるようバックアップに努めたそうだ。
同社が用意した製品は、シリーズ累計70万本を超える酵素飲料「ハーブザイム®113 グランプロシリーズ」や、植物由来の乳酸菌サプリ「フローラバランス グランプロ」など、日本国内で圧倒的な支持を集めているラインナップを取り揃えた。
コレクション当日は、会場となった「パレ・ド・トーキョー」のバックステージにブースを構えてモデルをサポート。同社の社員が常駐し、モデルにヒアリングをするなどして、コンディショニングを見極めながら製品を提供した。
「モデルと話してみて、皆さんかなり美容の感度が高いな、という印象を受けました。世界で活躍するトップモデルということもあってそれは当然のことかもしれません。だけど、製法や成分まで興味を示すとは想像もしていませんでした。私たちが製品について説明すると、『自然由来』をコンセプトにした点にすごく共感してくれて、何回もブースに訪れてくれましたよ」
ヒアリングを進めていくなかで、特に人気が高かったのは「ハーブザイム®113 グランプロシリーズ」だったそうだ。同製品は、鮮度と産地にこだわった113種類の国産植物を、長年ヒノキ樽に棲みついた天然の酵母・植物性乳酸菌でダブル自然発酵させた植物酵素原液。
ファスティング時に摂ることを推奨しているため、コレクションが始まる数週間も前から体を絞り込むモデルには、相性のいい製品のようだ。
また「フローラバランス グランプロ」も多くの注目を集めた。同製品は、すんき漬け由来の植物性乳酸菌と152種類もの国産植物由来の酵母を配合した100%植物由来の乳酸菌サプリメント。世界各国を渡り歩くトップモデルの間でも乳酸菌は、美容の重要なキーワードのひとつとなっているようで、「これはどこで買えるの?」と関心を示していた。
そのほか「クリルオイルグランプロ」や「プロトングランプロ」についてもモデルのみならず、メイクやスタイリストなどから「どんな効果が得られるのか」などといった質問が相次いだ。
モデルだけでなく、メディアからの評判も上々だったようだ。酵素を試飲したパリの情報誌「Japan Lifestyle」の記者が「味」や「デザイン」を高く評価し、特集を組んだほか、BSフジ「ESPRIT JAPON」から取材を受けるなどした。これらの反響について、同社の社員はリバース編集部の取材に「インナービューティが国内だけでなく、パリでも手応えを掴めたのは大きな成果だった」と語った。
「インナービューティ(内面美容)」という新たな価値を創出し、サロン専売品メーカーとして、瞬く間に世界への扉を切り開いたエステプロ・ラボ。「美容という切り口から健康を支えていきたい」(代表取締役会長兼CEO 佐々木広行)という想いは、着実に世界へと広がりはじめている。
※本記事は、BSフジ「ESPRIT JAPON」で放送されたものです。
発行・企画・編集 / 株式会社アドバード
編集協力 / 株式会社エステプロ・ラボ
1980年、東京都生まれ。ANREALAGEとは、A REAL-日常、UN REAL-非日常、AGE-時代、を意味する。早稲田大学社会科学部卒業。大学在学中にバンタンデザイン研究所に通い服づくりをはじめる。2003年、「アンリアレイジ」として活動開始。2005年、ニューヨークの新人デザイナーコンテスト「GEN ART 2005」でアバンギャルド大賞を受賞。2005年秋、06S/S KEISUKE KANDAと共に東京タワーにてコレクションを発表。2011年、第29回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。2012年、個展「A REAL UN REAL AGE」(パルコミュージアム/渋谷)、15S/Sよりパリコレクションデビュー。
Esprit Japon(エスプリ ジャポン)は、世界の視点から日本の魅力を再発見。「旅・品・人・時」のいずれかをピックアップ。さらに日本の「最先端技術」をご紹介する番組。
番組 | ESPRIT JAPON(エスプリ ジャポン) |
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チャンネル |
BSフジ |
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