酵素の役割や効果を詳しくご紹介

腸活、菌活など腸内環境を意識した健康法が注目されています。
その中でも「酵素」は私たちの体内での消化や吸収、代謝などに欠かせない物質で健康維持に必要とされ特集も多く組まれています。
「酵素は体にいい!」と耳にしたことはあっても、具体的にどんなはたらきをするのかイメージできない方も多いのではないでしょうか。
今回は、酵素についてその役割や効果などを詳しく紹介します。
また、酵素は朝食に摂ると良いともされる理由についても解説しましょう。
酵素が気になる方や酵素を効率よく摂取したい方はぜひ参考にしてください。

よく目にする「酵素」とは?どんなはたらきをするの?

酵素とは、たんぱく質の一種です。
酵素は消化、吸収、代謝、排泄など私たちの体の中で化学反応を促進させ、生きていくために必要な物質になります。
酵素は、消化や吸収に関わる「消化酵素」と新陳代謝や血液循環の促進、免疫力の向上、老廃物の排出などサポートする「代謝酵素」の2種類があります。
酵素を摂り入れ、体内酵素が体内で活性化されると、様々な効果が期待できます。
まず、栄養素の消化や吸収がスムーズに行うことができるでしょう。
その結果、腸内環境が整えられ、老廃物や毒素の排出に効果が期待できます。
また、代謝酵素によって、細胞の新陳代謝が活発になり、老廃物や疲労物質の排出も促進されます。
体内酵素の働きが悪くなると、便秘や疲労の原因につながるので積極的に酵素を摂り入れると良いでしょう。
酵素の力は年齢を重ねるほど弱まるので、酵素を含む食品を食事に取り入れることが重要になってきます。

酵素は朝食に摂るのが良いとされる理由

酵素を効果的に摂取するには空腹時である「朝食」が良いとされています。
空腹時に酵素を摂取することは、体内への吸収率が高まり、その後の栄養素の吸収にも効果が期待できるからです。
また、私たちの体は、朝の時間帯は、前日食べた食事を消化し、吸収したカスを排泄しようとする時間でもあります。
朝食に酵素を摂り入れることは、スムーズな排泄を促す効果が期待できます。
酵素は必要な栄養素なので、基本的にどの時間に摂取しても問題ないです。
しかし、より効果を実感したいのであれば、朝食に酵素を摂り入れるのがおすすめと言えるでしょう。
起床時は、胃腸がまだ休眠モードであるため、なるべく消化の良い食べ物の方が体に負担がかかりません。
体力や消化機能が落ちている場合は、消化の良い酵素を含んだ食品を選択すると良いでしょう。

朝食×酵素はゴールデンコンビ!

朝食に酵素を摂り入れる方法として、朝食をファスティングに置き換える方法が手軽でおすすめです。
ファスティングとは、食べ物(固形物)を控えて、その代わりに飲み物から栄養(酵素)を摂り入れる方法です。
より酵素の効果を実感できるファスティングを朝食で行った場合、以下の様な効果が期待できます。

デトックス効果(便秘、むくみの解消)

ファスティングをすると、腸内環境が整うので、毒素を排出しやすい体へと変化します。
胃腸に食べ物がある場合、体は消化と吸収にエネルギーを使います。
空腹の時間を作ることにより、消化機能ではなく、排泄活動を活発にすることができるのです。
そのため、便秘解消、むくみの軽減に効果があります。

胃腸を休ませる効果

現代人は1日3食が当たり前で、隙間時間にも何か口にしているケースが多いでしょう。
胃腸は常にはたらき続けており、体への負担が高い状態が続いているのです。
朝食に固形物ではなく、酵素ドリンクを摂り入れることで胃を休ませ消化機能を高めることができます。

ダイエット効果

朝食に酵素を摂り入れると、酵素や栄養素の吸収率が高く、基礎代謝を上げる効果があります。
代謝が上がることにより、痩せやすい体になるためダイエット効果が期待できるでしょう。

免疫力が高まる

内蔵機能が休まるので、他の細胞や臓器にエネルギーを使えるようになります。
そのため、免疫細胞も活発になり、免疫力が高まる効果が期待できます。

美肌に効果大

酵素を摂り入れることにより、栄養素を効果的に吸収できます。
また、腸内環境が改善され、老廃物の排出により肌荒れの改善や美肌への効果が期待できます。

血液サラサラになり、血流が良くなる

食べすぎた状態が続くと、余分な老廃物が血液中に増加し、代謝の悪化、臓器の機能低下が起こり、血液の流れが悪くなります。
朝食に酵素を摂り入れることで、代謝が上がり、余分な栄養素や老廃物の排出を促します。
その結果、血液がサラサラになり、血流が良くなる効果があります。

朝食におすすめの酵素が豊富な食品とは?

酵素の効果を感じるためには、自分の目的に合った発酵食品を選び継続していくことが重要です。
ダイエットや美容目的で高い効果を得たいのであれば、酵素ドリンクは成分が凝縮されているのでおすすめです。
普段の食生活から改善したいのであれば、酵素が豊富に含まれた食材を積極的に利用すると良いでしょう。
いきなり食生活を変えるのはハードルが高いかもしれません。
手軽に摂取できる朝食に適した酵素食品を紹介しましょう。

酵素ドリンク

酵素ドリンクとは、果物、野菜などを発酵し、熟成させた発酵食品です。
ミネラルやビタミンなどの栄養素が豊富に含まれており、原材料の栄養素は吸収しやすい状態に分解されます。
乳酸菌や美容成分が配合された商品もあり、体内から美容と健康にアプローチします。
胃腸への負担が少なく、消化、代謝機能を高めるので朝食時に適した発酵食品です。

スムージー

小松菜やホウレンソウ、ケール、ニンジンなどの野菜や果物を加え、ミキサーやブレンダーにかけた飲み物です。
野菜や果物から食物繊維やビタミンを摂取できます。
食材を丸ごと使い、繊維が豊富でとろみがあるので満足感が得やすいのが特徴です。
自分好みの味に調整でき、美味しいので続けやすいでしょう。

コールドプレスジュース

コールドプレスジュースとは、低速低温圧搾法で作られたジュースのことです。
果物や野菜に熱を加えず、強い圧力でゆっくりとプレスして生成します。
食材同士の摩擦熱が発生しないため、スムージーより栄養素を余すことなく摂取できるメリットがあるでしょう。
また、コールドプレスジュースは食材の繊維質を取り除いた果汁です。
胃腸に負担をかけずに食材の栄養素のみを効率的に吸収したいならスムージーよりもコールドプレスジュースの方が良いでしょう。
デメリットは機械が高価で準備や片付けに手間がかかる点です。

フルーツや生野菜

果物や生野菜を液状にした方が消化に負担がありません。
しかし、毎朝時間が取れない方は、生野菜やフルーツから直接酵素を摂取しても良いでしょう。
特に旬の果物には、食物酵素だけでなくビタミンや食物繊維などの栄養素も豊富に含まれているのでおすすめです。
果物は糖質が多く、消化吸収が早いという特徴があります。
朝食時に摂取するとすぐに体の活力になってくれるので効率が良いです。
酵素が多く含まれる果物には、パイナップル、パパイヤ、キウイ、りんご、バナナなどがあります。

お味噌汁

お味噌汁は毎日の生活に取り入れやすい発酵食品の1つです。
具材をきのこ類にすれば、腸内の善玉菌が増え、腸内環境のバランスを整える効果があります。
生姜など加えると、腸のはたらきを活発にする効果があるのでおすすめです。

その他にも、キムチや納豆など身近な発酵食品はありますが、胃腸への負担を考えると、なるべく重い固形物よりも消化の良い食品が適しているでしょう。
また、美容や健康目的で効果を実感するためにはできるだけ継続して習慣にすることが重要です。
毎日でなくても、最初は1日だけ、休みの日だけ、そして週末から週明けにかけて、といったように徐々に酵素を取り入れる機会を増やしていくと良いでしょう。
忙しい方はサプリを併用する方法もあります。
ダイエットや短期的なファスティングで酵素を摂り入れたい場合は、期間を決めてカロリーを抑えた発酵食品を選びましょう。

今回、朝食と酵素の関係について、酵素のはたらきから、朝食に酵素を摂るメリットなどを紹介しました。
酵素は私たちの健康維持に必要不可欠な栄養素の1つです。
体内に酵素がしっかり摂りこまれれば、食べ物や栄養素の消化や吸収が良くなり、排泄機能が高まり、代謝機能もアップします。
この記事からわかるように、より効果的に酵素を摂り入れるには、空腹時である朝の時間が適しています。
酵素は1日摂取したからと言ってすぐに効果が現れるわけではありません。
自分に合った方法で酵素を含む食品を継続して摂りましょう。