果物から得られる健康効果は?酵素が豊富なおすすめの果物もご紹介

ビタミンやミネラルが豊富な果物は、健康的な食生活に欠かすことのできない食品です。
また、果物には最近話題の「酵素」が豊富に含まれており、効果的に酵素を摂取したい方にもおすすめの食品と言えるでしょう。
酵素は、ダイエットだけでなく、美容や健康に欠かせない栄養素として注目される栄養素です。
耳にしたことはあっても、どういった働きがあるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、果物を摂取するメリットや効果的な食べ方、酵素が豊富なおすすめの果物を紹介します。
酵素の働きについても解説しますので、酵素に興味のある方はぜひ参考にしてください。

果物に含まれる「酵素」とは?

酵素とは、人間が生きていくために必要なたんぱく質の1つです。
人間には、食べたものを消化し分解する「消化酵素」と体内に吸収された栄養素を細胞に届けて、代謝をサポートする「代謝酵素」があり、代謝酵素には新陳代謝や免疫力の向上、血液循環の促進、老廃物を排出させるなどの働きもあります。
上記の酵素を助けるものが、体外から摂取することができる食物酵素です。
食物酵素は、主に野菜や果物、発酵食品などから摂り入れることができます。
体内酵素は年を重ねるにつれ減少するため、酵素の働きをサポートする食物酵素を食品から摂取していくことが重要です。
体内の酵素の働きが弱まると、免疫力の低下や肥満、アレルギーなど体調不良につながる恐れがあるからです。
酵素は健康を維持するために必要不可欠な栄養素なので、意識して日々の生活に取り入れることが望ましいでしょう。

酵素が豊富な果物!果物から得られる効果とは?

果物は健康や美容に良いとされていますが、具体的にどんなメリットあるのでしょうか。
ここでは、果物が与えてくれる効果やメリットについて紹介します。

エネルギーの補給として

果物に含まれる果糖は、消化吸収が早く、エネルギー効率が良いとされています。
消化にエネルギーを使わないため、体に負担をかけずに手軽にエネルギーを補給できます。

消化をサポートしてくれる

果物には消化や吸収をサポートする酵素が豊富に含まれています。
そのため、果物を食前や食事の合間に摂取しておけば、その後食べる食事の消化をサポートしてくれるでしょう。
酵素は熱に弱いため、効果的に酵素を摂るためには新鮮な生の果物がおすすめです。

代謝アップ

果物に含まれる酵素は、代謝酵素のはたらきをサポートしてくれます。
代謝が活発になると汗をかきやすくなったり、エネルギー消費が良くなったりと痩せやすい体になりやすく、ダイエットにも効果的です。

アンチエイジング、美肌効果

果物には、抗酸化作用があるとされるビタミン、ポリフェノール、カロテノイドなどが豊富に含まれています。
これらの成分が老化の原因とされる活性酸素を取り除く働きがあるため、アンチエイジングとして効果が期待できます。

便秘改善

食物繊維が豊富な果物は、便秘改善に効果が期待できます。
果物に含まれる食物繊維であるペクチンは、腸内の水分量を調整し、善玉菌を増やすといった整腸効果があります。
腸内環境が整うことは、栄養素がより吸収されやすくなるので、健康的な体作りへとつながるでしょう。

酵素を多く含むおすすめの果物6選!

酵素を積極的に摂りたい方は、酵素を多く含む果物を選ぶと良いでしょう。
下記、酵素が多く含まれる代表的な果物です。

・パイナップル
・キウイフルーツ(グリーンキウイ)
・パパイヤ(未熟の青パパイヤに多く含まれる)

パイナップル、キウイフルーツ、パパイヤには、いずれもたんぱく質分解酵素であるプロテアーゼが豊富に含まれています。
タンパク質の消化吸収を助けてくれるため、胃腸の負担を軽くしてくれるでしょう。
なお、これらの果物に含まれる酵素は口腔アレルギーのアレルゲンとなるため、唇がヒリヒリしたり、口内がかゆくなったりする場合があります。
缶詰のパイナップルは加熱処理がされているため、効果は期待できません。

バナナ(完熟したバナナ)

バナナは、でんぷんを分解するアミラーゼ、柑橘類には、脂肪を分解する酵素リパーゼが多く含まれています。

アボカド

アボカドに含まれる消化酵素やオレイン酸には、脂肪を分解し、燃焼効果が期待できるのでダイエットにも最適です。
その他、ビタミンBやカリウムなどの栄養素も豊富に含まれています。

グレープフルーツ

水溶性ビタミンのパントテン酸が含まれており、代謝酵素を助ける効果があります。
ビタミンC、Bも豊富に含み、美肌効果や脂肪の流れをスムーズに効果も期待できます。

果物の上手な食べ方とは?

酵素やビタミンを多く含む果物をより効果的に摂取するにはどういったことに気を付ければ良いのでしょうか。
ここでは、果物の上手な食べ方について紹介します。

新鮮な生の果物がおすすめ!熱は加えない!

酵素を効果的に摂取したいのであれば「新鮮な生の果物」がおすすめです。
酵素は熱に弱いため、加熱調理をすると酵素が破壊されてしまいます。
酵素を活かしたいのであれば、非加熱または、低温調理などで対応しましょう。

朝の果物はメリット大

朝からお昼にかけての時間帯は、体の老廃物を排出するデトックスの時間とも言われています。
生の果物には酵素が豊富に含まれているので、消化活動が始まる空腹時の摂取がおすすめです。
また果物には、食物繊維が多いため、酵素との相乗効果でスムーズな排泄に効果があります。

食後よりも食前に果物を食べる

果物をデザートとして食後に食べる方は多いです。
しかし、果物の栄養素をしっかり吸収したいのであれば、食前か食間に食べることをおすすめします。
果物に含まれる果糖は吸収が早く、すぐに体内でエネルギーに変化するので朝食の摂取が適しているでしょう。
通常の食事が2~4時間かけて胃から腸へ届くところ、果物であれば20分程度でエネルギーが腸まで届きます。
貴重な消化酵素を節約できるので、代謝機能が高まり、冷え性やダイエットにも効果的です。

夜の時間帯は避ける

夕食後など、夜の時間帯の果物はなるべく避けましょう。
夜間、体を休めるために消化酵素の分泌が下がります。
そのため果物に含まれる糖分が脂肪として蓄えられてしまうので注意が必要でしょう。
また、満腹時に果物を摂ると消化までに時間がかかり腹痛の原因になることもあるので夕食後の摂取は避けることをおすすめします。

水分補給も意識する

朝食に果物を食べる際は、水分補給も忘れずに行いましょう。
水分を一緒に摂ることでより代謝の効果が高まります。
体を冷やさないよう、お水は冷たい水ではなく、常温でゆっくり飲むことを意識しましょう。

旬の果物をチョイスする

旬の果物は、美味しいのはもちろんですが、季節に順応して育つため、その時期に必要な栄養価がたっぷり含まれています。
酵素だけでなく、美容効果も期待できます。
流通もが多いことから比較的安く手に入るので進んで旬の果物から選ぶと良いでしょう。

摂取量に気を付ける

体に良いからといって、沢山の果物を食べることは止めましょう。
1日200gを目安としてください。
みかんやキウイフルーツなら2個程度、リンゴなら1個ぐらいの量になるでしょう。

今回、酵素と関係の深い果物についてその効果や摂取方法、酵素を多く含む果物について紹介しました。
果物は酵素を手軽に摂取でき、ビタミンCや食物繊維、カリウムなどを多く含み、毎日摂取してほしい食品の1つです。
食べやすく調理の手間もないので、忙しい方や食欲がない方でも、習慣として続けやすいでしょう。
体内に酵素が多くあれば、それだけ美容や健康に良い効果が期待できます。
しかし、食べ過ぎたり、偏った食べ方をしたりすると、体脂肪を増やし、体調を壊すので注意が必要です。
この記事を参考に、摂取量や食べ方に注意して果物から酵素を効率的に摂っていきましょう。