インナーケアの効果的なやり方や、必要な栄養素について

美容を意識した生活を目指そうと考えた時「インナーケア」という言葉を目にする機会が多くなるはずです。
スキンケアと同じように美しい肌を目指すためには、インナーケアが欠かせません。
しかし、「具体的な方法がわからない」「必要な栄養素がわからない」など、様々な悩みが出てきます。
肌のお手入れを毎日しているにも関わらず、肌荒れや乾燥、毛穴などでお悩みであれば、インナーケアを生活に取り入れてみましょう。
今回は、インナーケアの基本をご紹介するとともに、効果的なやり方や必要な栄養素について解説していきます。
美容や健康を意識した生活を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

インナーケアとは

まずは、インナーケアがどういったアプローチ法なのかを解説していきます。

女性

体の内側からケアすること

インナーケアは、言葉の通り「体の内側から行うスキンケア」です。
食事や運動など、様々な方法によって生活の質を高め、体の内側から健やかな美しさを目指す美容法となります。
肌は、体のコンディションと密接な関わり合いがあります。
例えば、体が冷えてしまえば血行が悪くなり、肌がくすんで見えてしまいます。
メイクを工夫すればくすみを目立ちにくくできますが、根本的な解決にはなっていないため、血行を良くする方法で血液の流れを良くする必要があります。
疲れが溜まっている、必要な栄養素が足りていないといった状態は体調を崩す要因や肌にも悪影響を及ぼすので、悩みがあれば一度生活習慣を見直してみましょう。

スキンケアとの違い

インナーケアとスキンケアの違いとしては、肌に対するアプローチ方法と言えます。
人間の肌は、表皮と真皮、皮下組織の3層から構成されています。
スキンケアは体の外側から表皮層にアプローチをする美容法となり、肌への潤いやくすみの解消、シワを和らげるといった見た目に関する美肌づくりが得意です。
一方、インナーケアは真皮層にアプローチをしてハリや弾力を支える効果が期待できる特徴を持ちます。
肌を支えるコラーゲン線維やエラスチン線維の生成を促進する作用が期待でき、スキンケアだけではハリや弾力を高めるのは難しいため、美容にとってインナーケアは重要な役割を持っていると言えます。

インナーケアのやり方

ここからは、具体的なインナーケアのやり方を解説していきます。

how toと書かれたブロック

バランスの取れた食事

体の内側からのケアなので、バランスの取れた食事はインナーケアでも重要です。
基本的には、主食・主菜・副菜の3つが揃った食事がバランスの良い食事です。
加えて汁物を追加すれば、より良い食事へと近づけます。
特に、美容のため、健康のためにもダイエットをしている方もいるはずです。
その場合、野菜だけやたんぱく質だけなど、偏った生活になりやすいです。
確かに野菜やたんぱく質は体にとって大切な栄養素ですが、美しい肌や健やかな体をつくるためには、炭水化物や脂質も重要だと言えます。
アンバランスな食事では健やかな体を保てないため、バランスの良い食事を目指して理想的な肌や体を目指しましょう。

適度な運動

運動もインナーケアの1つです。
運動をすれば肌の表面に皮脂膜が生成されるため、肌のバリア機能が整えられます。
肌の乾燥や外部刺激から守ってくれるため、肌トラブルが起きにくくなります。
また、血流も良くなるので肌や健康にとって大切な栄養素や酸素を体中に送りやすくなる点も、運動をするメリットです。
ただし、無理をすれば反対に体に負担を与えてしまうので、適度な運動が大切です。
ストレッチやウォーキング、ヨガなど、負担のない運動から始めてみてください。

水分補給

水分補給もインナーケアにとっては欠かせません。
体内の水分が不足してしまえば、肌の乾燥を招く他、体内の巡りが滞る要因となります。
ターンオーバーの乱れにもつながるため、美しい肌を目指すなら小まめな水分摂取が欠かせません。
ただし、冷たい水の摂取は体を冷やす原因です
血液の巡り低下につながるので、常温もしくはホットで摂取するようにしましょう。
また、ジュースの飲み過ぎにも注意してください。
糖分が多い飲み物は肌の老化や肌荒れ、体重増加につながるので、日常的に摂取する水分はお茶や水を選びましょう。
果汁100%のジュースに関しては、ミネラルやビタミンを摂取できるので、適量を守れば美容にも良い影響を与えます。

良質な睡眠

睡眠不足は肌のターンオーバーが乱れる要因です。
皮膚のキメが荒くなり、肌表面のバリア機能低下にもつながります。
健やかな肌を目指すためにも、肌のターンオーバーは一定にする必要があります。
スキンケアやバランスの良い食事、適度な運動を心がけても、睡眠不足でゆっくりと休めず、ストレスが溜まれば肌にとっては悪影響です。
ストレスは血行不良や自律神経、ホルモンの乱れを引き起こすため、しっかりと休んで体も心もリラックスさせることが重要です。
また、睡眠中には成長ホルモンの分泌量が増加します。
成長ホルモンには、全身の細胞を修復する作用があるため、肌のターンオーバーを促す作用が期待でき、疲労回復にも役立つと言われています。
睡眠時間はしっかりと確保し、睡眠の質にも意識して生活をしていきましょう。

インナーケアに欠かせない栄養素

前述したように、インナーケアには食事が重要です。
ここでは、必要となる栄養素について具体的に解説していきます。

たんぱく質

肉や魚、牛乳や大豆などに含まれている栄養素です。
たんぱく質は肌の主原料となり、髪の毛や爪、筋肉をつくる材料にもなります。
真皮のコラーゲン生成にも不可欠となるため、ハリのあるお肌を目指すためには欠かせない栄養素です。
動物性・植物性両方をバランス良く摂取するようにしてください。

炭水化物

糖質と食物繊維で構成されているたんぱく質は、脳にとって大切なエネルギー源です。
新陳代謝を促す作用も期待できるので、体にとって不要なものを排出させる役割があります。
米や小麦、芋類やカボチャなどに含まれています。
ただし、摂取のし過ぎは肌の黄ぐすみやシミにつながるので注意してください。
反対に炭水化物抜きの生活もおすすめできないので、バランス良く摂取するのが重要なポイントです。

ビタミン

美容に良いとして有名なビタミンの中でも、「ビタミンエース」と呼ばれているビタミンA・C・Eは、特に意識して摂取したい栄養素です。
ビタミンAは肌や粘膜の正常な機能を維持するために必要で、ビタミンCは肌に潤いやハリを与えるコラーゲンの生成をサポートしてくれます。
ビタミンEは、血液の巡りを促進させる作用が期待できるため、野菜や果物、ナッツ類などから摂取していきましょう。

上記の他にも、脂質やミネラル、植物繊維は重要な栄養素と言えるので、毎日の食生活では色々な食材を使ってバランスの良い食事が摂れるよう意識することが大切です。
不足しがちな栄養素は、ドリンクやサプリメントで摂取するのもおすすめです。

女性

今回は、インナーケアのやり方について解説してきました。
健やかで美しい肌や体を目指すためには、肌の外側からのアプローチとなるスキンケア以外にも、体の内側からアプローチをするインナーケアが欠かせません。
食生活や生活習慣を見直して気を配れば、ハリや弾力のある肌を目指せます。
食事や運動、睡眠など、ご紹介した方法を参考に、毎日の生活にインナーケアを取り入れてみましょう。