プロテインが美容にも良いとされているのはなぜ?

プロテインは筋肉を付けたい人が飲むものというイメージを持っている方は多いですが、最近では美容にも良いということで、取り入れる女性が増えてきています。
とはいえ、どんな効果があるかを知らずに取り入れるのは不安という方は多いのではないでしょうか。
今回は、なぜプロテインが美容にも良いとされているのか、どのような点に注意しながら取り入れればよいのかをご紹介します。
プロテインの活用を検討している方、体の内側から美しくなりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

プロテインが美容目的で活用されているのはなぜか

プロテインが美容目的で取り入れられている理由は、体の内側から美しくなる、つまりインナービューティーのために欠かせない栄養素が多く含まれているからです。
プロテインを「タンパク質として補うもの」と認識している方が多いかもしれません。
しかし、プロテインによってはタンパク質以外にも様々な栄養素を補えるものがあるため、自分に合ったものを選ぶことで、より高い効果を期待できるようになるのです。
プロテインに含まれている主な栄養素について詳しく見ていきましょう。

タンパク質

タンパク質は、体のありとあらゆる組織を構成しています。
つまり、筋肉だけでなく、内臓や肌、髪の毛、爪といったところにも欠かせない栄養素なのです。
タンパク質は、肉・魚・大豆製品・卵・乳製品からに多く含まれます。
ものによっては動物性脂肪や脂質、炭水化物の摂りすぎにつながってしまうという欠点があるため、効率的にタンパク質だけを摂取できるプロテインは重宝するでしょう。
プロテインを取り入れれば、肉や魚などを制限しながらもたんぱく質をしっかり摂れるので、ダイエット中の栄養素が気になるという方にもおすすめです。

ビタミンCやビタミンD、ビタミンB群

ビタミン類は、美肌に欠かせない栄養素であるにもかかわらず、体内で作ることができません。
そのため、意識的に取り入れたい栄養素の1つとなっています。
ビタミンCは、シミ予防や美白、コラーゲン生成に、ビタミンEは老化の原因「酸化」防止、ビタミンB類は美肌や皮脂分泌のコントロールをしてくれるなど、それぞれが重要な役割を果たしているのです。
これらはどうしても不足しがちな栄養素となるため、サプリやプロテインで補うのが望ましいと言えます。

カルシウムや鉄

カルシウムや鉄といったミネラル類が含まれているプロテインもあります。
カルシウムや鉄には、骨や血液に関するトラブルを改善してくれるイメージがありますが、肌などの美容にも大きな影響を与えるのです。
カルシウムには、肌の水分量を保ってくれる、ターンオーバーを整えてくれる、シワやたるみを防いでくれるなどの効果があります。
鉄分は、栄養を体の隅々まで届ける、コラーゲンの合成をサポートするなどの働きをします。
カルシウム不足や鉄不足の人は、男女問わず多く、積極的に取っておきたい栄養素として挙げられるでしょう。

タンパク質不足になるとどうなる?

体のありとあらゆる組織を構成しているタンパク質ですが、不足するとどうなるのでしょうか。
ここでは、美容に関係するタンパク質不足による影響をご紹介します。

太りやすく痩せにくい体になる

タンパク質が不足すると、まず筋肉量が落ち、基礎代謝が減ります。
すると、脂肪を燃焼しづらくなり、痩せにくい体になってしまうのです。
さらに、基礎代謝が減ることによって、消費カロリーも低下し、太りやすくなってしまいます。

乾燥肌になる

肌のハリ、ツヤ、潤いはコラーゲンによって保たれています。
コラーゲンはタンパク質から作られるため、タンパク質が不足すると、コラーゲンも少なくなるでしょう。
結果的に肌荒れや乾燥が起きてしまい、美しい肌を保てなくなってしまうのです。

体がむくむ

体のむくみが気になるという方の中には、タンパク質不足が原因となっている方がいます。
タンパク質の1種であるアルブミンは、血管で水を引き留める役割を担っています。
このアルブミンが不足することによって、血管から水分が外に出てしまい、むくみにつながってしまうのです。

美容目的でプロテインを飲むときのポイント

最近では、美容目的でも取り入れやすいプロテインが多く見られますが、高い効果を感じるには、どのようなポイントをおさえておけばよいのでしょうか。

カロリーオーバーに気を付ける

プロテインはダイエット中に飲まれることもあるため、カロリーが低そうなイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
プロテイン1杯のカロリーは、約100kcal~150kcalです。
そのため、食生活を変えずにプロテインを追加してしまうと、1日のトータルカロリーが高くなり過ぎてしまう可能性があります。
プロテインを取り入れる前に、1日どれくらいのカロリー量なのかをチェックしてみましょう。
普段通りにプロテインをプラスするとカロリーが高くなるという場合は、どこかのタイミングで食事の量を減らすなどの工夫が必要です。

プロテインは適量取り入れる

ご紹介した通り、プロテインには美容に効果的な栄養素が多く含まれているため、飲めば飲むほどよいのでは?と考える方がいるかもしれません。
しかし、たくさん飲んでしまうと、カロリーオーバーになるだけでなく、肝臓や腎臓に負担がかかってしまいます。
体に負担をかけてしまうと、「体の内側から美しくなる」という目標を達成できません。
たんぱく質の摂取推奨量は、50gとされているため、食事のバランスを見ながら変えてみるのもよいかもしれません。

牛乳は低脂肪乳か無脂肪乳

プロテインを牛乳で飲む場合は、牛乳のカロリーも含んだトータルカロリーを計算しましょう。
牛乳1杯で約150kcalです。
とはいえ、牛乳には美容に欠かせないミネラル類が多く含まれているため、気にならない方は牛乳で飲むのが望ましいと言えます。
カロリーを抑えたいときは、低脂肪乳や無脂肪乳を選ぶのがおすすめです。

ソイプロテインから選ぶ

プロテインには、ホエイプロテイン・カゼインプロテイン・ソイプロテインの3種類があります。
内側から美しくなることを目的とする場合は、ソイプロテインがおすすめです。
大豆に含まれる「イソフラボン」が女性ホルモン「エストロゲン」と似たような働きをすると言われているからです。
エストロゲンは、活性酸素を取り除いてくれる作用を持っているため、美肌効果が期待できます。
生理前、肌の調子が悪いと感じたことがある方は多いのではないでしょうか。
それは、このエストロゲンが減少するからだと考えられています。
生理前の肌荒れが気になるという方は、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

プロテインは寝る1時間前に飲む

筋肉を付けることを目的としてプロテインを飲む場合は、運動をした後30分以内に飲むと効果的です。
しかし、美容目的でプロテインを取り入れる場合は、寝る前に飲むと効果が表れやすいと言われています。
プロテインに含まれる栄養素がターンオーバーをサポートしてくれることから、ターンオーバーが行われる時間帯に向けて摂取する必要があるのです。
寝る直前に飲むと胃腸に負担をかけてしまう可能性があるため、寝る1時間前に飲むようにしましょう。

今回は、プロテインが美容目的で飲まれている理由やプロテインを飲む時のポイントなどをご紹介しました。
プロテインには、タンパク質だけでなく、インナービューティに欠かせない栄養素がたくさん含まれています。
日頃から栄養バランスについて悩んでいるという方は、1度プロテインを試してみると良いかもしれません。
さらに美しくなりたいという方も、ぜひプロテインをチェックしてみてください。