酵素ドリンクにも砂糖使用・不使用の違いがある

「酵素ドリンク」は、美容や健康意識の高い方に人気の栄養食品です。
低カロリーで栄養素を多く含む酵素ドリンクは毎日の生活習慣に摂り入れやすいので、気になる方も多いでしょう。
しかし、体に良いとされている酵素ドリンクも、すべてのものが健康に良いとは限りません。
市販されている酵素ドリンクの中には大量の砂糖や人口甘味料、保存料や添加物が含まれているものも多いからです。
選び方によっては、期待していた効果が得られない場合もあるでしょう。
そこで今回、酵素ドリンクについてその効果や砂糖使用・不使用商品の違い、効果のある酵素ドリンクの選び方について紹介します。
安全で効果が期待できる酵素ドリンクを探している方はぜひ参考にしてください。

手軽に栄養素の補給!酵素ドリンクとは?

酵素ドリンクとは、果物や野菜を熟成、発酵させて作られた飲み物です。
「酵素」が摂取できる発酵成分を含むドリンクで、美容や健康を目的として多くの方から支持されています。
酵素は、たんぱく質の1つであり、食べ物の消化や分解、血液の循環機能や心臓を動かす役割、新陳代謝の促進、病気の修復など私たちの生命活動に大きく関わりがある成分です。
年齢が上がるにつれ、体内の酵素は減少していき、体内で生成されにくいため、外からの摂取が必要だとされています。
なぜなら酵素不足は生活習慣病発症を起こし、体の不調も感じやすくなる可能性があるからです。
また、最近太りやすい、疲れやすくなった、という場合も酵素不足が原因かもしれません。
そういった背景から気軽に必要な栄養素を補給できる発酵ドリンクを生活に取り入れる方が増えています。
発酵ドリンクを摂取することで得られる酵素の働きは以下のとおりです。

・新陳代謝を促進させるため、痩せやすくなる
・食物の消化機能を高め、吸収を助ける効果
・腸内環境や便秘の改善に役立つ
・免疫力がアップする
・肌の調子が良くなる
・冷え性が改善される
・疲れにくくなる
・ストレスの軽減効果
・ケガや病気の回復に効果

食生活をいきなり変えるのは難しいかもしれません。
しかし、酵素ドリンクを利用すれば、手軽に体に必要な栄養素を摂取できます。
消化する過程で体内の酵素やエネルギーを必要としないため、体に負担が少ない分、排出機能が高まり、便通も良くなります。
ストレスや乱れた食生活を送る現代人にとって始めやすい腸活の1つと言えるでしょう。

砂糖不使用の酵素ドリンクもある!砂糖が与える影響とは?

商品にもよりますが、発酵ドリンクを作る際、果物や野菜を発酵させるために大量の砂糖が使われています。
これは、酵素が砂糖の糖分をエサとして分解し発酵するためです。
砂糖や人口甘味料を使った酵素ドリンクは、甘くて口当たりも良く無添加のものと比べて飲みやすく人気があります。
しかし、その一方で砂糖不使用をウリにする商品も多く販売されています。
砂糖を使用した発酵ドリンクとの違いは、体に与える影響が異なる点です。
砂糖を多く使用する発酵ドリンクの場合、太る、虫歯になりやすいだけではなく、体に不調のサインがでる可能性があります。
ここでは、砂糖の摂取で考えられる体への影響について紹介しましょう。

イライラしやすくなる

砂糖を多く含むドリンクやお菓子を摂取すると、集中力や思考力が低下し、イライラしやすくなると言われています。
白砂糖を摂取すると、血糖値が急激に上昇し、血糖値を下げるために膵臓からインスリンというホルモン成分が大量分泌されるからです。
この急激な血糖値の上昇とインスリンによる血糖値の下げが無気力や集中力の低下につながり、結果イライラしやすい状態になります。

空腹感を感じやすくなる

先述したように砂糖が多く含まれる食品を摂ると、血糖値が急激に上がります。
甘いお菓子やドリンクで瞬間的に満足感は得られますが、その後血糖値が急激に下がるため、すぐに空腹感を感じるようになるでしょう。
また、砂糖による依存性の高さは問題視されており、甘いものに対する執着は脳のコントロールでは制御が難しいです。

肌の老化を加速させる、肌荒れの原因になる

砂糖の摂取は、皮膚老化の原因となる「糖化」を引き起こします。
糖化とは余分に余った血液中の糖分がたんぱく質と結合し、老化の原因となるAGEsを生成して肌の老化を引き起こす現象です。
糖化が進むと、お肌はコラーゲンが失われたるみやしわが目立つようになります。
また、糖化反応で生成された老廃物は肌に残りシミやくすみの原因になります。
ホルモンバランスが崩れることから肌荒れも起きやすくなるでしょう。

腸内環境を乱す原因になる

砂糖の過剰摂取は腸内のpHバランスを乱す原因になります。
善玉菌など有益な菌の成長を抑制し、糖分をエサとする悪玉菌の増殖を引き起こす可能性があります。
悪玉菌とは、腸内を腐敗させ、有毒物質をつくる菌です。
また砂糖の多い食事を摂り、食物繊維の摂取量が減ると炎症や免疫反応の欠陥にもつながるので注意が必要です。
腸内環境を正常に維持するためには、なるべく砂糖をカットした食生活が望ましいでしょう。

このように、砂糖を多く含むお菓子やドリンクが体に与える影響は大きいです。
砂糖を多く含む酵素ドリンクを毎日摂取することは、逆に体に悪影響を与えてしまう恐れがあることも知っておきましょう。

効果のある酵素ドリンクを選ぶポイントとは?

酵素ドリンクは、さまざまな商品が販売されており、商品によって特徴が異なります。
せっかく生活習慣に摂り入れるのであれば、正しい情報を元に効果が期待できる酵素ドリンクを選びたいものです。
ここでは、数ある酵素ドリンクの中から失敗しない選び方のポイントについて紹介します。

砂糖不使用など、添加物の少ない酵素ドリンクから選ぶ

気になる酵素ドリンクがあれば、商品ラベルをまずチェックしてみましょう。
内容成分が表示されているので、使われている食材や添加物が確認できます。
酵素ドリンクには、保存や飲みやすさを目的として砂糖、人工甘味料、保存料、着色料などがよく使われています。
すべての添加物が体に悪い影響を与えるわけではありませんが、なるべく添加物の少ない酵素ドリンクの中から好みのものを選択すると良いでしょう。
添加物が多い酵素ドリンクの場合、自分が持つ腸内の善玉菌を殺してしまったり、消化の際に胃腸や体へ負担がかったりします。
着色料や人口甘味料は、見た目の良さや美味しさはアップしますが、体にとっては不要な原料です。
本来酵素から得られる効果が薄まってしまうので、可能なかぎり無添加に近い酵素ドリンクを選びましょう。

含有成分や酵素を摂り入れる目的から商品を選ぶ

酵素ドリンクを摂り入れる方の目的も人それぞれです。
美容目的の方もいれば、日々の健康を意識して摂り入れたい方もいるでしょう。
製造元によって酵素ドリンクの特徴が異なり、含有成分の違いで差別化を図っています。
腸内環境や頑固な便秘を改善させたい方には乳酸菌やオリゴ糖、食物繊維が含まれた商品がおすすめです。
お肌のコンディションを上げたい方には、肌のシミやしわ、たるみ、メラニン生成抑制効果のあるビタミンCやビタミン類、ポリフェノールなどの栄養素が多く含まれるものが良いでしょう。
中には、ヒアルロン酸やコラーゲン、プラセンタなどの美容成分が含まれた商品もあります。
また、デトックスやダイエット、ファスティングを目的とするのであれば、低カロリーで無添加かつ栄養素を多く含む酵素ドリンクがおすすめです。
商品判断に迷った場合は、自分の目的に合ったものから選ぶと良いでしょう。

続けやすい価格帯と味から選ぶ

酵素ドリンクは、体に良い食品ですが、一度飲んだからといって効果があるわけではありません。
大切なのは、継続して摂り入れることです。
いくら内容成分が良くても高くて継続できなければ、酵素ドリンクによる効果は実感できないかもしれません。
また、苦手な味であれば継続して飲むことは難しいでしょう。
高価な酵素ドリンクだからといって、必ずしも内容が良いとは限りません。
継続して飲むために、自分の好みの味を見つけ、続けやすい価格帯から商品を選ぶと良いでしょう。
100mlあたり約1,000~2,000円程度が酵素ドリンクの相場目安です。
酵素ドリンクと謳っていてもあまりにも安価な場合は避けた方が良いでしょう。
添加物か多く、酵素成分の割合が少ない商品の可能性が高いです。

今回、手軽に取り入れられる栄養食品として注目されている酵素ドリンクについて紹介しました。
酵素ドリンクの種類は豊富で、特徴もそれぞれ異なるため、どの商品がいいのか迷われる方は多いです。
商品が手に入りやすくなった反面、添加物や保存料の多い酵素ドリンクも多く販売されているため、購入の際の見極めが重要になってくるでしょう。
もし、最大限に酵素ドリンクの効果を得たいのであれば、無添加・砂糖不使用の酵素ドリンクをおすすめします。
消化に無駄に酵素を必要としないため、体への負担が少なく、栄養素の吸収率が高いからです。
また、いくら効果のある酵素ドリンクを選べたとしても、継続して飲まなければ効果は実感しにくいです。
自分に合った酵素ドリンクを継続して摂り入れ、日々の生活をより健康で豊かなものにしていきましょう。